第8章 よそ見ばっかしてんじゃねェ
しばらくコノハを抱き締めていたローが、己のモノを引き抜こうと口を開く。
「大丈夫か…。」
その言葉を聞いていたコノハは勢いよく顔を上げると、小さな手でローの顎を掴んだ。
「大丈夫なハズないでしょ!メチャクチャに抱いて…!人の話も聞かないで…ッ!」
涙目のコノハと目を丸くしたローはそのまま互いを見つめる。
先に目を逸らしたのは意外にもロー。
「悪かった。」
顎を掴まれたローは視線だけ背けると、小さな声で言った。
その態度にムッとしたコノハは、顎を掴む手を更に強くする。
「だったら…、ちゃんと目を見て謝ってよ…!」
その言葉に視線を前に戻すと、そこには下唇を噛み自分を睨むコノハの姿。
「…悪かった。」
今度はしっかり目を見て言われたコノハは顎を掴んでいた手を離し、その手をローの首に回すと勢いよく抱き付く。
「私、には…ローしか、いない、のッ…。今までも、これからも、本命は…、ローだけだよ…ッ。」
嗚咽を漏らしながら放ったコノハの言葉に胸が跳ねた。
無理矢理抱いたというのに、自分に愛ある言葉を口にするコノハ。
そんな彼女が愛おしくなり、放ったばかりのローのモノが段々と固さを取り戻していく。
「ッ、とりあえず抜くぞ。」
今はそんな事をしてる場合じゃないと、急いでコノハの腰を掴むとゆっくりソレを引き抜いていく。
栓の役割をしていたローのモノが抜かれると、2人が繋がっていた場所からは白い液体が滴り落ちた。