第8章 よそ見ばっかしてんじゃねェ
「んぁッ!ぁッ、あぁッ…!」
必死に快感にしがみつくコノハは、ローの目の前で仰け反る。
無防備に曝け出された白い首に勢いよく歯を立てると、痛みに顔を歪ますコノハ。
「あ゛ぁッ!ゆ、るしてッ…!んぁ!」
「ハッ…、許さねェ。」
顔を離しそう言うと、再び首元に唇を戻し今度は所有の跡を次々と残していく。
「よそ見ばっかしてんじゃねェ…ッ。」
首元にあるローの口から出た言葉は今にも消え入りそうで…。
渾身の力で体を起こすと、そこには愛に飢えた目をしたローがいた。
「ぅっ、んぁッ!ろぉしか…、ッ、見て、ない!」
「…ッ!」
コノハの言葉にハッとしたローの動きが一瞬止まる。
「…ッ、ならコノハ、お前ェは誰のモンだ。」
言い終わると同時に腰の動きを再開させるロー。
あの時と同じセリフを言うローに、揺さぶられながらも首にしっかりと掴まるコノハは口を開く。
分からないなら何度でも言ってやろう。
「んぁあッ…!ローのだって、ばッ…!」
その言葉にひどく安堵したローは薄く開いた唇に噛み付くようなキスをする。
「ふぁっ、ろぉッ…!んッ!」
3度目の絶頂を迎えようとしているコノハの中がうねりだし、体が震えると自然と唇が離れる。
限界を悟ったローはもう一度細い腰を掴み直すと、何度も抽送を繰り返す。
「クッ…、コノハッ。」
「んぁあッ、ローッ…!っ、またッ、…ぁあッ!」
先端を引っかけるように勢いよく最奥を突くと、コノハの中がローのモノをぎゅっと締め付け、そのまま己の欲望を注ぎ込む。
腹の奥にローの吐いたモノがじわりと広がるのが分かったコノハは、倒れるようにローの肩へもたれ掛かった。