第5章 しみずくん
「あ、っ、♡」
愛撫が始まったかと思えばすぐに止まる。ナカを少し掻き回されたらイッてしまいそうなのにお預け。もう、どうしたらいいか分からなくて駄々をこねる子どもみたいに泣いてしまう。
「本当はイキたくて堪んないんでしょ。あと少しで気持ちよくなれるのに寸止めしんどいねー」
「ひぐっ、………!!はぁ、止めるのっやだ」
まるで私の反応を楽しんでるみたい。絶頂しそうになればクリへの愛撫を止める。もどかしい。さっきの快楽を知ってる私にとってそんなの物足りない。
「うんうん、そうだよねえ。じゃあどうして欲しいか言って?」
「そんなの、はずかし」
「じゃあずっとこのままでいいの?」
ちがう。身体は暴力的な快楽を欲してる。このままお預けなんて、耐えられない。
「凌太くんので奥のきもちいとこ、いっぱい突いてほしい」
「……………………………」
「だめ……………?」
何故か黙りこくる清水くん。なんで?こんなに頑張って言ったのに、結局お預けなの?
「ねえ凌太くん。ほしいよ…………おねがい」
我慢出来なくて涙がぼろぼろ溢れてしまう。そんな私を見て清水くんは顔を歪めた。やっぱりだめなの?くれないの?
「いいよ。早織ちゃんの奥、いっぱいずこずこって突いてあげるね」
「うん♡あっ、奥ふかあ♡」
もう何も考えられない。ただただ気持ちよくて、頭が真っ白になっちゃう。でもなんで私、しみずくんとえっちしてるんだっけ?もう、よく分からなくなってしまった。