第5章 しみずくん
「いいじゃん。別に僕しか聞いてないんだから」
口から手を剥がされて押し込められてしまう。為す術もない私は途端に声が止まらなくなる。
「あ、あぁっ〜〜〜〜ぅ、はぁ、っ」
「かわいい。早織ちゃんかわいいね〜」
「かわいくなんか、ない」
「うーうん。可愛いよ」
身体が上手く動かない。ずっと気持ちよくて、快楽に蝕まれているみたいな感覚。こんなの初めてでどう考えてもおかしかった。
「あ、だめ、そこ…………っ、う!!」
「ここ好きなんだ」
「そこばっかりやだあ……………っあ、あ、ん、ぅ♡」
いちばん気持ちいいところを当てられて、そこばかり狙って突かれる。挿入ってるだけでも気持ちいいのに弱い所を責められたらもうおかしくなりそう。
「く、っぅ♡は、ぁあっイぐっ!!」
ピストンがまた、繰り返される。いっても身体を休める暇なんて与えてくれない。身体はとっくに限界を超えているのに気持ちいいことを欲して止まない。
「もっ、だめ♡♡」
「そっかー。だめかあ」
瞬間、腟内から彼のものが抜かれた。途端に寂しくなる身体。またすぐにじんわり熱くなって我慢できなくなる。
「なんで、………」
「だって、嫌ってことでしょ?だからやめてあげた方が良いかなーって思って」
違う。ちがうの。そんなわけない。1秒がすぎていくにつれ、疼きはどんどん増していく。欲しくて、欲しくて仕方がない。このままだと本当におかしくなってしまう。