第4章 刻まれた呪い
「永宮さん?今の…………」
「ごめん。気にしないでいいから」
1度抱かれたくらいでこの始末。雅哉に調教されたこの身体は言う事を聞いてくれない。敏感になってしまって、少し触れられただけで感じてしまう。
「ほんとに大丈夫?心配だよ。会議無理しないで」
今度は腰をぽんぽんと優しく叩く。また反応しそうになっかたけど何とか我慢できた。
「うん。心配してくれてありがとう」
清水くんは女ったらしって有名。だからこうやってボディタッチしてくるんだ。隠れたとこで女遊びが激しいって噂もある。ホントのところはわからない。こんな真面目な見た目してるしそんな噂信じられないけど。
***
「以上で会議を終わります。各自クラスに伝えておいてください。お疲れ様でした」
生徒会の人が会議を閉める。みんな立ち上がって帰り始めた。
「案外長かったね。地味に疲れた」
「私も疲れちゃった」
お互いの教室に戻る。ちょうどいい電車を見つけたのでそれで帰ることにした。
教室を出ようとした時だった。
「ねえ永宮さん、一緒に帰らない?」
「あ………清水くん」
清水くんが私の所へきた。なんていうか、断るにも断れなくて少し困ってしまう。また雅哉に気持ちよくて酷いことされちゃうのに。
「だめかな」
「…………いいよ。一緒に帰ろう」
うっかりいいよなんて言ってしまう。これが私の悪い癖だ。
これが後に案の定銃の引き金を引くことになってしまう。