第4章 刻まれた呪い
「ここが永宮さんのお家?」
「そうだよ。ここまで送ってくれてありがとうね」
「いいよ。僕がそうしたかっただけだから」
そのとき。玄関の扉が開いた。中から雅哉が出てきて、きゅんってお腹の奥が甘く疼く。どうしよう。気持ちいいこといっぱいされちゃう…………。奥、トントンって弱いところいじめられちゃう♡
「清水くんだっけ?早織がお世話になりました」
「は………?、ちょっと雅哉く………」
最後まで言い切る前にお腹に手が回されてそのまま中に引き込まれる。身体が密着して頭がおかしくなりそう。
鍵が閉まる音がする。瞬間、扉に押し付けられて手も身動き取れないように縫い付けられた。
「いや、雅哉……ん、むっう」
すぐさま始まるキス。舌が口内を掻き乱す。酸素が奪われていって頭がぼーっとし始める。でもそれが気持ちよくて仕方ない。
「全部見てたから」
「ごめんなさい」
「感じてたでしょ?あいつに触られて」
やっぱりバレてた。雅哉には誤魔化しとか言い訳なんて通用しないことは昔から知ってる。怒られるから最初から素直に言った方がいいことも知ってる。昨日のことで散々思い知らされた。
「少しだけ…………感じちゃった」
「やけに従順じゃん。いつもなら違うって否定すんのに」
俺とのセックス思い出して気持ちよくなってたんだって意地悪めいた声で囁かれる。
「どうせ授業中だってやらしいこと考えてたんでしょ」
また部屋に連れていかれる。期待してる自分がいる。はやく、触れて欲しくて息も荒くなる。