第2章 教えてあげる
「ま、まさや?これじゃ集中できない」
「だめ。集中して」
耳元に吐息が当たってくすぐったい。ぞわっと背中が粟立つ。
なかなか手が進まない私を見て雅哉は面白がるように、耳にかぶりついた。
「あっ、み……みやだ………っ」
耳の裏を舐めたり、息をふきかけたり。お腹に腕を回してきて、優しい手つきでお腹の下のちょうど子宮がある所当たりを撫でる。
くすぐったくて、変な気持ちになる。私は机に顔をうずめた。
変な声が出そうになるのを口を結んで我慢するけど限界が近づいてる。
「進めないならもっと酷いことしちゃうけどいいの?」
そう耳元で甘く囁いてお腹を撫でていた手は服の隙間から入り込んで、直に肌に触れた。
ビクンと震える身体。これ以上何かされたら私は………。
「する、から。だから、やめて」
「いいよ。ほら、早く進めなよ」
ようやく身体から離れた手。拘束がなくなって一気に力が抜けた。
シャーペンを握りしめて問題を解き進める。