第4章 恋人 - 定義と認識 1*
そのままゆっくりと蜜口に向かって引いていく。
その後ぬめりを巡らすかのように反転した指が揃えられ、再び子宮近くを目指す。
半分伏せた体勢で透子は声を堪えていた。
だが視界を塞いでいると、自分が何をされているのか、どんな風になっているのかがよく分かった。
指の腹と節が幾度も膣壁を擦る。
それはまるで、ボコボコしたなにかの物体が大きさを変えながら、出入りしているようにも思えた。
「あうぅ…しず、さ………っもう、止め」
自分の泣き言を聞き入れてくれたのか。
次に蜜口へ引いていった際、思いがけずに指が抜かれた。
「は……っ…」
息をつきかけた透子の背後で気配がした。
腰を浮かせようとした背を、静の手のひらが制する。
軽くくの字に曲げた体勢だったため、簡単にショーツをずり降ろし、スカートを大きく捲りあげる。
自分の臀部を丸出しに晒られた透子が慌てた。
「待っ」
脚付け根の隙間に、温度を持った塊が触れた。
間を置かず、太い先端が潤んだ内部へと押し込まれる。
「……っんうっ…んんっぁ!!」
硬度を保った昂りが膣道を拡張しながら、ゆっくりではあるが躊躇なく進んでいく。
「いくらもう生娘でないとは言うも。 この体位ならキミにも負担が少ないだろう」