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琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第17章 I love you と言わない*



膣奥に触れるか触れないかのところで止め、またゆっくりと先端を押し込んでいく。
そんな動きを絶え間なく繰り返す。

「静さっ……そこばっ…か、り」

「全身でキミを感じたいから。 まるで抱きしめているみたいに俺を包んできて…キミは? 俺を感じるか」

嫌というほど。
ピッタリ隙間なく合わさっている粘膜は僅かな動きでもそれを捉えようとする。

塞がれてるせいで行き場のなくなった愛液は腟内にだらしなく吐かれるだけで、押された時に逆流してぶちゅう……と蜜口から溢れ出るのが分かる。

「はぁ……あ…んうっッ」

静の方は自分の両脇に肘をつき、密着しながらほんの軽く腰を動かしているだけだ。
なのにこれは狡いと透子は思う。

「膣奥がすぼまってきたかな。 キミは奥も好きだから。 ん……ここだな。 子宮口の少し上。 反応がいい」

「ぃああっ…そ、しょこ、ダメッ」

くにくにとねちっこく責めてくる間隔が少しずつ早くなる。

「あっあダメ…ダメッ…いやあっ」

「これも駄目じゃないな? 俺はスローセックスも好きだし………キミとはどんな方法でも」

優しく打ち付けられる音が透子の脳に響く。
トン、トン、トン…トンットンッ。

「あ、あっ……っしず…いやッ…ぅあ…ああっあ!」

ビクビク、ビクビクと腰を浮かせて上体をしならせ絶頂に打ち震える透子の内部で、彼がぐぐぐと更に硬さを増す。
悦楽を返した時の彼のいつもの反応だ。

「んうっ!?」

透子の腰に手を回し膝をついた静が今度は振動のような動きを送ってきた。

「や、ああっっ!? ま、まだ…ぃって……ぇっ!」

細かな摩擦は複雑で、決してスムーズではない感覚はきっと自身の内部のせいなのだろう。
抽挿を続ける彼に絡み付いて、一緒に引っ張られて入り組んでいく。



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