• テキストサイズ

琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第16章 大人の遊戯*




「そのオモチャで届かない所は俺にはないはずだが。 ああ、水の流れる音が聞こえてきた。 向こうの方角だ」

クルッと旋回した瞬間にソフィーからずり落ちそうになり透子が慌てた。
腰をつかんだ静がぐっと鞍の上に透子を押し付ける。

「んっ...!」

「惚けるのもいいがしっかり捕まっていたまえ」

かがみ込んだ静の唇がうなじに触れる気配がした。
歯が当たり、軽い歯型をつけるようにそこを噛まれる。

「くッ…う!」

体がひどく敏感になっているのが分かる。 浅い所で達してしまった透子が断続的に震えた。

「……っふ、っあ……あっあっ…ンハァ…」

「フ…キミは体だけは素直だ。 悶えてばかりいないで目の前を見なさい」

そして目を開けるといつの間にかソフィーは制止していたようだ。

「荘厳な眺めだろう」

どこか遠くから聴こえていたような水の音。
それが段々と大きく鮮明になっていく。
同時に自分の視界も。



/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp