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琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第15章 届かない天空をのぞむ*



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翌朝一番早くに目覚めたのは静だった。

隣にいるはずの透子の存在が心配になったのかは分からない────が衣服が自身の手に触れ、それを引き寄せようとした。
起き抜けの、久しぶりの人肌の感触に安堵の息をつく。

「おはよう透子。 今朝はパンケーキなどはどうかね。 甘くないのも……ああ、昨晩のチ」

「オレは甘いのがいいねえ。 メープルシロップでビッタビタの」

────肩を抱き固く盛り上がった広い胸に静を収め、低い声で囁いてきたのは彼の予想と違う生き物だった。




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