第15章 届かない天空をのぞむ*
「だ、らめっめっ! それ、もおっ! んぁっあっ─────……」
膨れ上がった剛直の振動が痙攣を繰り返していた透子の内部を断続的に叩く。
吐精が止み、それからややして透子の指先からようやくと力が抜けた。
「っン…ふう………透子?」
静が出ていっても透子の内側はまだ温かかった。
体が弛緩し、このまま温もりに浸ろうと透子が目を閉じる。
「ん…」
「とても良かった。 愛していると何度でも言おう」
呼ばれて開こうとしたまぶたに唇をつけられ、やおらかな制止を受け止めた透子がそのまま微睡みの中へと沈んでく。
その最中で二人の会話が聞こえた。
「疲れたのだな。 ゆっくり休むといい────さて三田村。 奴がお前のために、またはお前の計画のために耐えようとしてるのはこんなものだ。 まあ、気構えする必要はないし、軽視するものでもない。 上は広いから奴とは離れて寝るといい」
「は、い………では、失礼します」
いつもの硬い三田村の返事だった。