第15章 届かない天空をのぞむ*
「気にするな。 人に見せて興奮する趣味はない。 ただお前が身構えているものがどんなものかを教えておきたいだけだ。 というわけで、ベッドに行こうか透子?」
「ふあい!」
「くく…たまにはこんなに素直なキミもいいな。 浴衣姿もとても綺麗だ」
「………」
始終空気に霞がかっているようだ、と透子は感じていた。
暖かな部屋の中でシーツにくるまれ、横向きの静がぴったり背後に体を寄せてくれていた。
三田村が丸い目をしてこちらを見たり、時々目を逸らしたりしている。
本当は自分も静の体に腕を回して抱きしめたいのだけれど、どうも力がうまく入らない。
下腹部に何とも心地好い感触を感じていた。
それがゆるゆる動き、細かな性感帯を刺激してくる。
「ふあ。 静しゃんのゆび、すきい……」
「そうか。 たしか初めはこれでたっぷりと可愛がったな」
長くて自分より節の太い男の人の指。
それらが横を向いて体を軽くくの字に曲げた状態の後ろの方から、浅い出入りを繰り返していた。
いつもはお腹側の方が刺激が強いのに、今回は逆のようだ。
そう思っていたら愛液をぐちと押し込み深い所まで進んできた指はいつもよりも早く自分の奥へと到達した。
時おりその場に佇んではクルリと向きを変える。
向きを変えてゆるく曲げたまま、引き抜かれていく。
膣内を広げられているのが分かった。