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琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第15章 届かない天空をのぞむ*



浴室にこもった声がひびいてきた。

「こうしていると、乾く暇がなくていいだろう」

「それは意味がないのでは」と透子が言おうとするも、変な声しか出そうもない。
なので固まったまま指を噛み、結局透子は愛撫の続きを受け入れていた。

足の間に入っていった手がいまだ鋭敏さが残っている秘部に触れる。

泡は愛液と混ざり粘度を増してくるだけで、静が洗おうとするたびに新しい蜜が増えてくるようだ。
他とは異なる硬い泡の感触に透子の顔がまた赤くなった。

「やはりここは洗ってもキリがないな?」などと彼も煽りながら細かな箇所をいじり回す。

透子の膝が震え咄嗟に静の腕をつかみ支えた。
するとその腕から動きが伝わってくるようで、それに合わせてビクビク透子の体が揺れる。

「はあっわ、私も……静さんを、洗って」

「もう終えた」

事もなげに返され、お尻の割れ目に滑ってきた指に悲鳴をあげるとまた静が笑う。

「ここは悦くないか」

「っ…いい訳ないでしょう!」

一瞬残念そうな顔でシャワーの湯を止め、それでも顎に手をあて真剣な様子で言ってくる。

「生理の時などに試してみようかと」

「生理の時ぐらい休ませてください変態」

むぎゅ、と両手ですっぽり包み、モミモミ揉んでくる。

「せっかくキミのお尻はかわいいのに」

そんなことよりも。



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