第11章 奪い、与え、守る*
ゆっくりと進んでくるたびに自分が一杯に充たされるのを感じた。
部屋の中が真っ暗になり、時おりチカチカと光が瞬く。
何がどうなっているのか分からなかった。
ただ自分の内にいるのは意思を持ってうごめく生き物のようで、そんなものが自分を犯している。 透子はそう感じた。
ゴツゴツした『ソレ』が自分の中にピッタリ沿う。
揺らされるごとに吸い付き、扱いているのはどちらの方か、止まない痺れに下半身が、それから全身が溶けていく。
「ああああっ♡」
恥骨の内側がグリっと抉られるような圧迫だった。
「うあっ…ぬいてえっ…」
もう一本のなにかが侵入してきて、透子の尿意を催す辺りを捏ね回し始める。
「抜いて欲しいのか? モノと指で責められるのはどうだ」
Gスポットを濡れたもので撫でつけられ、締め付けるたびに張りのある剛棒が膣道を満たす。
きつく甘い戒めに似た、予兆が急速に広がっていく。
「あ、はああ、もっと来てえ…♡」
「フフ……今日のキミはよく広がる。 さっきみたいに漏らすキミが見たい。 とても気持ち良さげだった。 これでもまだ奪われているとでも?」
静の声がうわごとのように耳を通り過ぎ、堕ちていくのを感じた。
熱を収めたままにグイグイその部分を圧され、為すすべもなく、再び生暖かな飛沫が外に吐き出される。
「あっ♡ んあっ! あ…あああ───♡」
全身の力が抜け、ソファの下の床にだらりと透子の手が落ちた。
「あ、はあ…」
狂気に似た快楽から逃れるのにわずかに腰を捻り、すると片足を上に高くあげられた。
「ああああっ♡」
反り返った表面が膣壁を抉って進む。
その膨らみの部分や括れまでも、その形が透子には鮮明に目に見えるようだった。
「あっあん…また、い、イク…っ♡」
摘みあげられた乳首からビリビリと電流が走り、それだけで半ば強制的な絶頂に押し上げられる。