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夕刻、貴方の影を探す

第2章 に


 「知り合いとおっしゃってましたけど、もしかして、彼氏さんですか?」
 「えー?あー、ううん。彼氏の親友に会うんだ。
 久しぶりに連絡きてね、ポアロに来いって。なんだろうね」
 「へぇ」
 「蘭ちゃんは?彼氏さんとかいるの?好きな人とか」

 そう言うと、コナン君が何故かつまづく。

 「大丈夫?コナン君…って、蘭ちゃん顔真っ赤じゃん」
 「わ!私のはそう言うんじゃないですから!」

 はぁ、高校生可愛い。

 「そっかそっか、いいなぁ。私にもそう言うときあったなぁ」
 「今の彼氏さんとですか?」
 「そんな感じ」
 「聞きたいです、参考までに」
 「そんな面白いもんでもないよ、…あー、だったら、よかったらポアロで知り合い待つの付き合ってくれない?
 今回のお礼したいし、君たちとお話ししたいし。あぁ、時間あったらでいいんだけど」
 「いいんですか?!いいよね、コナンくん」
 「うん!」
 「うん、じゃあもう少し付き合ってね、2人とも」
 「「はーい」」

 三人で歩く商店街。

 蘭ちゃんはともかくとして、コナン君みたいな子供が私にいてもおかしくないんだもんな…。

 「…さん?」
 「あー、いや。なんでもないよ、…って、ポアロ!」
 「そうです!ここ、ポアロです!」
 「安室さんいるかなぁ?」
 「安室さん?」
 「そうです、安室さんのハムサンドとっても美味しいんですよ!ね、コナン君」

 なんとなく嫌な予感。

 「へぇ…」 

 そして聞こえてきた声。
 
 「あれ?コナン君に蘭さん」
 「噂をすれば安室さん」
 「こちらは、さんです!」

 どっちで行けばいいんだ、私は。

 「知り合いが待ってるそうで」
 「へぇ………って、さんじゃないですか。お待ちしてましたよ」

 知り合いの体でいくのね。

 「あ、安室さんって、やっぱりアムロさんダッタンダナー」

 やめて、私のことそんな目で見ないで。
 私に安室っていう知り合いなんて居ないんだから。

 「蘭さん達とも知り合いだったんですね」
 「知り合いというか、たったさっき知り合ったというか…」
 「興味深いですね」
 「ところで安室さん?私に用って?」
 「あぁ、ポアロの面接受けていただきたいなって。とりあえず入ってください。話は中で」

 キョトンとする私。
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