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ハタチの誕生日に明治時代にトリップした話

第2章 第七師団


腰辺りに跨られ体重を掛けられては身動きが取れない。宇佐美上等兵は追い討ちをかけるように、外したベルトで両手首を頭の上に縛り付けた。

いよいよ逃げられない。

元の時代にいた頃は、まさか自分が明治時代の帝国軍人に貞操を奪われることになるとは思ってもいなかった。しかも無理矢理。

ああ神様。
一体私がなにをしたというのでしょうか。
悪いところがあったのならば改めます。
これからは世のため人のために生きていくと誓います。

なのでどうか助けてください!神様!!!!

神に祈りを捧げ始めた私なんてお構いなしに、宇佐美上等兵は開かれたズボンのファスナーから何かを取り出した。

何って、そんなものひとつしかない。

それを出来るだけ視界に入れないようにぎゅっと目を閉じて、これから来るであろう痛みに身構えた。

「そんなに怖がらなくてもいいのに」

宇佐美上等兵はふんっと息を吐くと、メイド服のスカートを捲り上げた。
無防備な下半身がひんやりとした外気に晒される。

「じゃあ行くよ、かおり。鶴見中尉殿と顔を合わせるのも嫌になるくらい、汚してあげるからね」

心の底から楽しそうな声。
すこしだけ瞼を上げるとニヤついた顔が見えた。

背中にぞわっと悪寒が走る。

宇佐美上等兵の指が太ももに触れる。優しい手つきなんかじゃなくて、ぐっと掴み上げるような力。指一本一本が食い込んでくる感触がわかった。

「やだ・・・っ!」

反射的に声を上げ逃げようともがくが、そう簡単に逃がしてくれるはずもない。
ジタバタと動く足をさらに強い力で押さえ付けられてしまう。

「このっ!抵抗するなよっ」

宇佐美上等兵はそんな無茶なことを言いながら、身体全体で体重をかけて押さえ込んでくる。

「やだやだやだ・・・!離して・・・っ!」

なおも逃れようと暴れ続ける私に苛立ったようで、宇佐美上等兵は眉間にシワを作りながら首をぐっと伸ばした。鼻先が触れあいそうな距離にビクッと肩が震える。

「お前、ホントいい加減にしろよ・・・」

大人しくしてろよ、とジトっとした瞳で睨みつけられた。
そのままがぶっと耳に噛みつかれれば、ピリッとした痛みに声が上がる。

「ひゃあ・・・っん!」
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