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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第25章 二人の背景


シャンクスさんはお酒を飲みながら、ロー君は🌸ちゃんが淹れてくれた甘いカフェオレを飲みながら、またルーズリーフを広げている。

「コスト面から国内製造は厳しい」
嘆息するシャンクスさんにロー君は引き下がらない。
「機械コスト下げねぇと実用性が薄れる。
ただ、信用できるメーカーに任せたい」
「...じゃあ国内メーカーの海外工場で妥協しろ!
で、人件費と作業費削って価格帯下げる。
運送費加味しても全体のコストは下がるだろ」
「海外に出したら、導入までの期間がどのくらい伸びる?」
どこに出すかによるが、とグラスのお酒を飲み干して、テーブルのスマホを操作してるシャンクスさん。


「なんであの二人のウマが合うのかわかんないんだけど」
不思議でしかない、と腕まくりをしている🌸ちゃんが洗ったお皿の泡を流す。

「んー、なんかほっとけない年上だからじゃないかな?」
ちょっとコラさんに近いところがある、とロー君の後見人を思い浮かべて、お湯で温もった食器を水切りかごに積む。
「うわ、なんかちょっと納得しちゃった」
冷めたお鍋のお湯を流して、ぬるま湯で洗いながらきっと同じ人を思い浮かべている🌸ちゃん。

「シャンクスさんはドジはしなさそうだけど、なんか波長というかテンションが近いところがある気がして」
「わかる、わかる。
大人なのに子どもで、その落差が激しい感じ。
大人側が理性で子ども側が本質なところも」
うわー、腑に落ちた、とお鍋をすすいでる。
大人側が理性で子ども側が本質。
的確な🌸ちゃんの表現に、流石だなぁ、と感心する。
「洗い物終了!手伝ってくれてありがとう」
気にしないで、とシンクを拭き上げた🌸ちゃんとふやけた手を拭く。

「お兄さん方。
話の区切りが良いようでしたら、ケーキ出してもいいですかね」
🌸ちゃんの言葉に、分かった、とテーブルを片付け出すシャンクスさんと、彼のスマホ画面とルーズリーフを見比べて唸ってるロー君。

「ロー、コーヒーまだ飲む?」
無言でカップを少し押し出すロー君。
口で言え!と文句を言う🌸ちゃんに、ケーキの用意お願い、と言って、テーブルのカップを取りに行った。

「ロー君、楽しそうね」

一瞬、変な顔したロー君。

すごく熱中して饒舌になってるの、自覚ないんだろうなぁ。
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