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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第25章 二人の背景


🌸ちゃんとお話してたシャンクスさんが、お酒のグラスを持ってキッチンから出てきたところで、インターホンが鳴る。
対応しようとした🌸ちゃんを制したシャンクスさんが、グラスをおいてリビングを出ていく。
「印鑑、靴箱の上」と🌸ちゃんがその背中に声をかけると、軽く手を上げてドアを閉めた。

当たり前のように出るシャンクスさんと当たり前のように任せてる🌸ちゃんに、ちょっとにやけちゃう。

入れ違った荷物が届いたと二人ともわかっているけど、シャンクスさんが対応しようとしたのは、🌸ちゃんを守るため。
ロー君もそうだから。
お家に一人の時は、直接対応せずに宅配ボックス使うし、郵便物もむやみに触らないように言われている。
特に宅配物は持ってきてくれるのが男性が多いから、絶対に直接応じないようにきつく言われてる。

戻ってきたシャンクスさんが、荷物を玄関脇に置いていることを伝えると、🌸ちゃんはそのままでいい、と答えて食事が揃う。
私の好きなスパゲティと、お米が好きなローくんのためにピラフ。
配膳の最中、🌸ちゃんがカトラリーの位置を変えた席にシャンクスさんが座る。

揃った食事に、頂きます、と手を合わせる。
スプーンを左手に持つシャンクスさん。
(やっぱり、左利きなんだ)


食事の途中、席を立った🌸ちゃんが、タンブラーにお水を注いできた。
みんなの飲み物はあるのに、と見ていると、フルートグラスで日本酒を飲んでいたシャンクスさんの前に置く。
彼が、お礼を言ってそのお水に口をつけてる。
ローくんも、たまにゆっくりお酒を飲む時にお水を用意してる。アルコールのまわりを抑えるためだって言ってた。

(いい雰囲気だなぁ)
お昼まではなんだかすっかり🌸ちゃんがからかわれてる感じだったけど、今はきちんと二人、想いあっている感じがする。
あの後、ちゃんと二人で確認したのかな?
落ち着くべきところに落ち着いたみたい。

相変わらずよくわからないお話をしてるロー君とシャンクスさんを見てる🌸ちゃん。ふと目があって笑いかけると、優しく笑い返してくれてキュンとした。
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