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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第24章 二人の景色


夕飯は外で済ませるか作るかは置いといて、買い物はしていい?という🌸に指定されたスーパーに寄る。
普段、ほとんど行くことのない小売店を🌸について回る。

「お米、乾麺はある。パンを買って...
肉、は冷凍した分がある。合い挽きと切り落としだったはず。
野菜と魚と卵と...あ、牛乳、豆腐、缶詰...」
空いた右手で唇をなぞる🌸の左手をギュッと握った。
「ん、なぁに?」
少し俯いていた顔がこちらを向いたので、いいや、と首を振る。

「しっかり料理するんだな、と思ってな」
「毎日毎食、外食中食してたら、お金が持たないもん。
休みにいつも作り置きしちゃうんだ。基本的にお昼も持参」
たまぁに嘱託さんなんかとランチもしちゃうけど、と豆腐の賞味期限を気にしている🌸。

まさに、毎食が外食中食の生活が長いシャンクスは、🌸の買い物の様子を新鮮だな、と見ていた。

生鮮食品のコーナーで、バラ売りと袋売りどちらの玉ねぎが安く使いきれるかな、にんじんは3本入り一袋でじゃがいもはバラで3〜4個買おうかな。
かぼちゃは1/4カットを煮物で使い切るか1/2カットを買ってスープまで作ろうか。いや、この際、ひと玉を買って冷凍のストックにしとこうか。
きのこは舞茸、しめじ、えのきとエリンギどっちにしよう?悩むなぁ、など脳内会議を口に出しながら買い物している。

「ねぇ、シャンクスがポトフに入れるならどっち?」
移動した加工肉コーナーでごく自然に意見を求められ、🌸が指差すベーコンとソーセージ見比べる。

「ポトフなら本来はオックステールだろう」
「そんな本格的に作りませんよ。家庭料理だからね」
二択です、と突き出された2つからソーセージを選ぶ。

ベーコンを陳列棚に戻して籠の中を確認すると、お買い物終了、とレジへ向かった。
🌸がセルフレジで会計し、綺麗にエコバックへ詰めていく様子を眺める。

最後のポン、と入れられたコンソメの箱に、タッチパネルの会計に触れて、スマホを開くとクレジットで会計した。
機械から出てきたレシートを取って、下のゴミ箱に放る。

「え、なんで」

呆然と見上げる🌸の手と少しの重みがあるバッグを取ると、俺も食うから、と出入り口へ向かった。
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