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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第21章 ダブルデート??


旅行はよほど楽しかったらしい。ずっとそのことを話している🎀に、自分だけがいなかったことがちょっと悔やまれる。

「っと悪い。電話だ」
立ち上がる奴を見上げて目で追う🌸。
レジの店員に合図して一度店を出た背中を凝視している。
「見すぎだ」
「え?」
「ずっと見てたいよねぇ」
好きなんだもん、と言う🎀に、は⁉と湯気出しそうなほど赤くなっている🌸。
コイツ、ここまでわかりやすいやつだったか?

「え?だってそうでしょ?」
付き合うんじゃないの?と🎀に聞かれて、まさか、と首を振る。
「なんていうか、酔った勢い?だし、住んでる世界違いすぎるし、付き合うとかそんなじゃ」
相変わらず、この手のことに苦手意識が強いらしい。
バカ真面目だから、俺が気をつけろと言ったことも引っかかってるのかもしれない。経験と性格上、致し方ないとはいえ赤髪が可哀想になってくる。

「...何が引っかかる?赤い髪か?」
「ロー君、」
くい、と🎀に袖を引かれ、表情を失った🌸に、悪い、と呟く。
「いや、いつまでも引きずってる私も私だし、」
温くなったお茶を飲み干して、気使わせてごめん、と笑う🌸。

「余計な情報ばかり言ったな。悪かった」
忘れろ、と言うロー。
「んな無茶な」
「あくまで噂だ。確定じゃない」
「そうは言われてもねぇ?」
へらっと笑う🌸。
「向こうはお前が『公僕』だってわかった上で抱いたんだろ」
「お前っなんてことをなんて場所で言うんだっ」
今更何を純情ぶってる、と目を細める。

「そんなつもりは...ただ、ほら、ね。ワンナイトって事もあるし」
「んー、それならローくんが電話した時点でバイバイじゃない?」
「まあ、確か、に?」
どうなんだろう、と🌸と🎀が電話している姿を見やる。
何か話しだして目線を変えた時、こちらの視線に気づいて軽く手を上げて合図する。
🌸が手を振り返すと、ニッと笑って見せた。

「私はシャンクスさん応援する」
「えっ?🎀さんっ?!」
驚く🌸にフフッと笑って湯呑を傾ける🎀。
「俺も、赤髪に一票」
「ローさんっ?!」
え、なんでッ!?と挙動不審な🌸に、席に戻った赤髪がどうした?と首を傾げた。
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