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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第21章 ダブルデート??


「...ご機嫌ですね」
「ん?またキスされたいか?」
ペナルティ、と伸びてきた手を避ける。
「結構っでっだっよ?」
です、と言いかけて慌てて訂正する。
「遠慮するな」
「してない!ここではアウト!」
さっきだって充分アウトっ!と温くなったお茶が入った湯呑をギュッと握る。


「...仲良し?」
「にしか見えねぇな」
ついてる、と🎀の口についた米粒を摘み取った指先を舐めるロー。

「そこ!イチャイチャすんなっ!」
「いや、そのまま返してやるよ」

共用スペースでキスしまくってたくせに、とニヤニヤされて目を逸らす。

先に部屋を出ていたローと🎀が、なかなか来ない二人を不審がって戻ってしまったので、部屋の前でのソレをばっちり見られていた。


「目の前で可愛いことされたら、なあ?」
「なぁ?と私に聞かれても答えを持ち合わせてません」
飲み干された湯呑をシャンクスの手から取って、座席に置かれたポッドから新しいお茶を注ぐ。
熱いよ、とひと声かけて置くと、ありがとう、と笑顔を向けられて、うっ、と目を逸らす。

「男の人って結構どこでもキスしたがるもの?」
ロー君もそうだし、と口走る🎀。
したがる本人は、睨む🌸の視線を無視して小皿の漬物を齧っている。

「そういうものじゃないか?
女だって、好いた男には抱きつきたくなったり、髪を撫でられると嬉しかったりするだろう」
シャンクスの回答に、確かに、と頷く🎀。


(抱きつきたい...うーん??シャンクスさんに、撫でられるの、は、好きかも。キスも、所構わずするから困るというか身が持たないというだけで、嫌い、じゃない)
けど、と横顔を見る。
(なんだろ、このモヤモヤ。なんか、まだ、彼の本心がわからないっていうか、得体がしれないっていうか)
関係性に名前がないことというのはわかっている。友達?キスフレ?セフレ?はたまた恋人?
たけど、それとはまた違うモヤモヤ。中途半端がすぎる。


モヤモヤの原因に、一体なんなんですか、と唇に触れながら視線を刺し寄越した。
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