依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長
第20章 会いまみえる
机上の筆記用具を勝手に使ったことをシャンクスに詫びられて、お気になさらず、と首を振ったら、くきゅー、と音がした。
「し、失礼しました」
なぜ、今?!と微妙に空気を読まない自分のお腹を抑える。
「そういえば、お腹すいちゃったね」
朝食べなかったもんね、とローを見上げる🎀。時計は11時少し前を指している。
「🌸も朝から食ってないな」
「シャンクスさんだって」
仕事柄空腹に慣れているローが、店、買い込み、デリバリーと言って携帯を取り出す。
「任せるよ」
「任せられても困るんだよ」
🌸を少し睨んで、操作する。
「あ、あそこ行くか」
「ん?」
ほら、とローに携帯を見せられた🎀がぱぁと顔を綻ばせた。
✜
「勝手に決めちゃって大丈夫です?」
🌸は、横に立つシャンクスをセンタープレスのパンツにリボンタイの付いたフリルブラウスで見上げた。
「俺も、ちょうど腹減ってたからな」
「それは、私のお腹が鳴ったタイミングを指してます?
それとも、🎀が気になってたお店をシャンクスさんも行ったことがなかったことを指してます?」
また誂い?と疑惑の目を向けると、腕を掴まれた。
「なに、」
「ペナルティ、2つ分な」
少し背を屈めたシャンクスは、きれいにリップカラーが塗られた唇を塞ぐ。
顎に手を添えて上を向かせると、下唇を食んで、ちゅうちゅうと吸い上げる。
「ふ、んぁ」
「🌸、絡めろ」
舌先で擽った🌸のそれと絡まる。
「んむっ、ふっ」
まだ日が高いうちにするには濃密すぎるキスに、ギュッと目を瞑る。一度唇を離され、大きく息を吸うと、あむ、と下唇だけを挟まれる。
「ん、あ、にか、いって、言った」
「ん?」
唇を擽るだけの舌に自ら食らいつき、彼の舌を追う。
半歩、身体を寄せて肩に触れると腰を引き寄せられて首が反る。
真上から繰り返される接吻に、必至に応える
「ん、ん、はぁ!あ、も、、もう無理」
ゼェゼェと上がる息の合間になんとかいうと、やっと開放された。
「🌸から欲しがったんだろ」
ちろ、と赤い舌で濡れた唇を舐め取るシャンクス。
チン、とエレベータが到着した音に、ここが室内ではなく共有スペースの通路だということに気づいた🌸は、うわぁぁああ!と叫んでしゃがみこみ、顔を覆った。