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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第20章 会いまみえる


「質問いーい?」
どうぞ、と🎀に頷いてついたテーブルに組んだ腕を置く。

「『REDforce』ってなんの会社?」
「なんの、って言われるとまた説明が難しいんだが、簡単に言えば技術開発と支援だな」
「技術開発?」
「システムの構築とか、産業用ロボットとかのソフトやハードを作り出す仕事」

二人の会話を聞いていたローが、🎀には理解が難しそうだな、と口を出す。

「今は、家電にAIが搭載されてたりするだろ。
カルテが電子化されて手書きしなくて良かったり。
そういうことを可能にする技術を作り出して、いろんな産業で使えるようにしていく仕事」
「んー、生活を便利にする仕事?」
すごく簡単にまとめるとそうだな、とローが頷く。

「医者だって言ったな」
シャンクスの問いに、🎀が、心臓外科のお医者さんよ、と応える。
「勤務先は?」
「ノース医大付属第一心臓外科」
「大学もノース医大か」
「ああ」

二人の会話を聞いていた🎀が、キッチンから🌸が出てきたのに気づいて立ち上がる。

「🌸ちゃんは、シャンクスさんのお仕事の話、わかる?」
難しい顔で技術開発とかAIとかわかんない、と言う🎀に、難しいよね、と同調する。
彼の会社は医療分野にも進出しているらしく、ローの医療器材のなんやかんやの話を聞いて、頷いている。

男同士、なにか通じ合うのだろうか、とあまり共通点の見つからない二人に首を傾げて紅茶をすする。


「ただ馬鹿みたいに金がかかるし、設備管理の問題もでかい」
いつの間にか机に出されていたルーズリーフをローに渡しているシャンクス。
「そこだよな...」
受け取って呻くローが持つ紙を覗き込む🎀が、なんのお話ー?とその腕を掴む。

コーヒー冷めるよ、と言う🌸にシャンクスだけが、ありがとう、とカップを手に取った。

「遠隔手術ロボットの話」「遠隔?」
シャンクスは頷いて、コーヒーを一口飲む。
「遠方の医師が、ロボットを操作して手術する。手術室にいるのは、ロボットとその他助手のみ。医療僻地でも全国、全世界規模で名医の手術が受けられるって話さ」
「ロボットがメス持つの?」「そういうことだな」
近未来だ、と言う🌸に、実現性は高いんだぞ、とシャンクスはまた、コーヒーを一口飲んだ。
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