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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第20章 会いまみえる


🎀は連絡が取れなくなった🌸に、心配したんだから!と泣きつき、ローは余計な心配かけるな、と安堵の混ざった低い声で咎めた。

「別れ際に連絡しろって言っといたよな?」
「いやぁ、あの後が諸々ありまして」

すいません、と頭を下げると、結構な力で後頭部を押さえつけられた。

「しかもその理由が男といたって」
「それに関してはちょっと今は触れていただきたくないっ」

離せ、と脚を伸ばすがするりと躱されてアイアンクローされる。

「連絡とれたし、無事だったんだからよかったよ。
ね!ロー君!離してあげて!」
「無事、ねぇ」

🎀の言葉に目を細めたローが、じっと見やる視線が少し下がっているのに気づいた🌸が下唇を噛んで目を逸らすから、はあ、と離した手で目元を隠し、嘆息する。

「で、あれか」
顔を上げて🌸を乗せてきた車を見やるロー。

少し空いた窓から、薄く紫煙が漏れている。

「とりあえず、🎀をナンパした下衆野郎から助けてもらった事実はあるからな。礼くらいはする」
顎で呼べ、と示されて、呼ぶのぉ?と情けない声を出す。

「ここから叫んでもいいぞ。
その代わり礼は昨晩払ったってことでって言ってやる」
ローの言う「礼」が何を示しているのか気付いて、朝っぱらからなんてことを言うのだ!と赤面する。

「触れるなって言ったじゃん!」
「触れるなって言うならその首から下の『痣』くらい隠せ」

う、と首のキスマークを両手で隠すと、ニコニコしながら🎀が上手だった?とか聞くから、二人してその口を押さえた。

「🎀、ローに感化されすぎっ!」
「そういうのはベッドで俺にだけ言え」


変なこと言わないって約束して!と言う🌸に、わかったわかったとおざなりに返事をして、早く呼べ、とローは促す。

なんだか腑に落ちないような顔で振り返り、手を振る🌸。

太陽の方向で、フロントガラスが反射して中が見えない。

電話で聞いていた相貌から十中八九予想はついていたが、やはり、的中すると多少の驚きはある。

艶のある赤い車体から滑り出た体躯に、自分より背が高そうだ、と予測付ける。
どんな男か、と少し構えたが、やぁDr.フィアンセとカラッとした笑顔に少し、警戒も解けた。
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