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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第19章 夢のはじまり


「ほんとに、あの!大丈夫なのでっ」
「約束を破ったのは俺だ。始末はつける」
ホカホカと湯気を立てている浴槽。
しっかりとした筋肉のついた体を惜しげもなく晒して、シャワーヘッドを握っているシャンクスから目をそらす。
「し、始末って」
その格好のままがいいなら、とバスチェアから立ち上がろうとするシャンクスから逃げる。

「いやっちょっと、流石に恥ずかしい」
「何を今更」
今更ですけど!と抵抗するが腕を引かれて、バスチェアに腰掛けた片膝に乗せられる。
「恥ずかしいなら、目ぇ閉じとけ」
キュッと捻られたコックから伸びるシャワーが湯気と飛沫を出す。
「ぅぅ、ん、じゃあギュッてしてていい?」
「楽にしとけ」
丸見えよりは、と肩口に顔を埋める。
「温度と水圧は」
「ん、大丈夫」
濡れていく背中を手で支えられ、その手とお湯の温かさに力を抜く。
膝のあたりにシャワーを向けて、ほら、と内側を撫でられる。
「膝開け」
「う、はい」
捕まる腕に力が入る。
シャワーヘッドが、そこを濡らすように腰とシャンクスの腹の間で挟まれる。

そっと撫で拡げられると、シャワーのお湯が伝って目を閉じる。溢れた分はティッシュで抑えられていたので、中に残るそれを指で掻き出される。

「痛みは?」
ぷるぷると首を横に振る。
「奥、入れるぞ」
どの指が入ってるのかわからないけれど、柔らかい奥の方をぐるりと撫でられてしがみつく。
「う、に」
「ウニ?」
「なんでもないぃ」
体が温もったのと羞恥とで心臓がバクバクいっている。

スル、と引き抜かれて無くなった感覚に、うはぁ、と吐息が震える。シャワーの水とともに白濁したものが排水口に流れていく。

「ん、大概出ただろ」
「お手数をおかけしました」
ふぁ、と脱力して少し彼により掛かる。
立てるか?と言われて足を床に降ろし、滑らないように手を掴まれながら立ち上がる。

浴槽に入ったシャンクスに手を引かれると、腕を広げて、来い、と呼ぶ体に寄せられる。
あっち、と体を反転させられて、背中預けろ、と肩を回った腕に甘えて力を抜いた。

「今後、体調に変化があったら言うんだぞ」
「承知しました」
仕事か、と大きな手で額を軽く叩かれ、鏡に映る横顔を盗み見る。
半端に湿って目に掛かっている前髪をかき上げている彼は、もしの事態にはどんな反応をするんだろうか、と首下の腕をギュッと握った。
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