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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第17章 臨機応変に柔軟に03 ❦


シャンクスの思いつきのクイズで、少し冷静さを取り戻した🌸は、とりあえず下ろして、と言って『正解のご褒美』を考えていた。
どうしよう、と突然の権利に困惑している🌸。
「なんでもいいぞ」
🌸の緊張を緩和できれば、と思いつきだった。
目的が果たせたことに満足して、する、と再びシャツの裾に手を入れる。

「ちょっちょっちょっ」
「あ、コレやめるのはナシな」
イタズラにニカッと笑う顔に、その手があったが、と先手を打たれたことに唸っている。

んー、うー、と考え込んでいるうちにも、シャツの中で這わせている手に、ピクッと反応を示す肌に気を良くするシャンクス。
「なんでもいいの?」
「ああ、俺が叶えられることなら」
ちゅ、ちゅ、と首筋と肩口に唇を押し付けながら、再び背筋を撫ぜる。はう、と吐息を出した🌸と目を合わせて促すと、決心したように口を開いた。

「ひ、避妊はっしてっく、だ、さい」
言い切って、目線をそらした🌸の顔は真っ赤だった。

🌸の言葉に、咄嗟に頭に浮かんだ言葉は「そりゃそうだ」だった。

自分としてはもう散々なほど🌸への想いを自覚しているので、もしもの時は当然、その責務を果たす覚悟ができているが、彼女も同じ熱量とは限らない。
それを彼女から言わせてしまったのがちょっと気に病まれたが、わかった、とできるだけ優しい声で頷いた。

小さな手を引いて寝室の扉を開ける。
ひろい、と惚ける🌸が、天井に設置されたロールアップスクリーンを見上げ、キョロ、と目線を彷徨わせる。
「なに見るの?」
ベッドサイドに設置したプロジェクタに気付いて問う。
「映画が多いな」
「ふーん」
見上げる🌸に首を傾げる。

「えっちなもの?」
「っ!からかうな」
誂った目つきが可愛い🌸の頭をコツ、と指先でつくと、鈴のような声で笑う。
上着を適当に床に放り、ベッドに腰掛けてシャツのカフスを外す。
立ち竦む🌸に手を伸ばした。

「おいで」
歩み寄って遠慮がちに伸ばされた手を掴むと、優しく抱き寄せた。
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