依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長
第58章 新しい道へ
✜
「それで『親族側としての招待でいいか』と」
「結構複雑なきょうだいだから。
上の子達だけでは見きれないだろうし、ローの両親は忙しいし、ラミ...妹ちゃんだけでは見きれないからね」
「控室」と扉に書かれた部屋にハナを肩車したまま入る。
「お、か、えり?」
誰?と訝しげに🌸に聞くセーラー服の少女。
「ロー兄と🎀姉の友人。
受付、手伝ってくれるの」
「そう」
説明するね、と🌸が部屋の子供たちを呼んだ。
「リナ。
🎀のすぐ下の次女で17歳。高校2年生」
先ほどのセーラー服の彼女が、こんにちは、と控えめに挨拶した。
「ソファに座ってる2人が3番目と4番目の双子。
右分けがサク、左分けがリク。12歳の中学1年生」
ちーす、と浅く頭を下げる二人。
「えーっと...あれ?ねぇタクは?」
「「トイレじゃね?」」
見事に揃う双子の声。
「一人で行かせたの?
サクかリクか、ついて行ってあげなさいよ」
「「タクが一人でいいって言った」」
もう、と呆れる🌸。
肩に乗っていたハナが、あ!と声を上げる。
「🌸ちゃん、たっくんいた」
あっち、と指す方を見ると、男の子が歩いてきた。
「タク。ハナの2つ上で8歳の小2」
「🌸さん、ああ、彼ですか?
今日招待されたというご友人の方は」
ルフィより年下の少年の口から出たとは信じがたい言葉にシャンクスは呆けた。
「スイッチかチャックついてるか?」
ハナを肩車したままタクの背中を覗き込むシャンクスを真似て、ついてるかー?と首を傾げるハナ。
「ついてませんよ。失礼な」
怪訝そうにするタクに、悪い悪い。と軽く謝る。
「6年生の娘と4年生の友だちがいるんだが、あまりにもしっかりしてるもんでな」
「え?娘?」
混乱するタクと、🌸さん子ども産んだん?と問うサクとリク。
「混乱させるようなこと言わないの」
呆れて言う🌸に、すまん、と謝る。
「血の繋がらない娘さんと、ちょっと年の離れた友だちがいるのよ」
へえ、とか、ふーん、とか言う子どもたち。
ノックされた扉に、はい、と🌸が応えた。
「受付担当される方、ご到着されていますか?」
「あ、はい」
私と彼が、と式場のスタッフに伝え、簡単な打ち合わせをする。