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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第57章 オーロジャクソンハウス


これが7歳か、と写真を見て、そうか、と零すシャンクス。 

「🌸は何時頃生まれた?」
「確か、夕方だったと思うけど...16時頃とかだったような?」
「この年は...あ、そうだ。ラジコンをもらったんだ。
バギーと競争して...16時頃...日が暮れ始めてハウスへの帰り道だったろうなぁ」
ゆっくりと写真を見渡すシャンクス。

「もし、この頃に🌸と出会っていたら、初恋でもしてたろうなぁ」
私、まだ赤ちゃん、と呟いた🌸に、ふは、と笑って、そうだな、と言う。
「赤ん坊かぁ...あ、」
端の方へと行くシャンクスをなんとなく追いかける。
「あった。これ、ウタだ」
少し低いところに貼られた写真。
籐編みの籠の中ですやすやと眠る紅白の髪の赤子。
その近くに貼られた、不慣れに哺乳瓶を咥えさせている赤い髪の面影が若い。

「若ーい」
「20歳の頃だな」
懐かしそうに目を細めるシャンクス。

その周りにいくつかの写真。

おぼつかない足取りのウタに手を伸ばしている笑顔。

少し成長したウタが、肩車されて笑っている。

T.O.Gの前。
大勢の大人たちの真ん中で、力強く笑う両隣ではしゃいだ笑顔でいるウタとルフィ。
その撮影日は、今もビルに記されている礎石の日付と同じ。

「入学式」と書かれた立て看板の前で、不安そうなウタを抱いて笑うスーツ姿。

「これ、レイリーさん?」
少し戻って、学生服を着ているシャンクスとバギーの隣に立つ丸メガネをかけた笑顔に問いかける。
「ああ。レイさん、若いなぁ」
金髪だ、と笑う🌸。
また、少し先の写真を見て気付く。

(20代に入ると顔の傷がある...)

大学の入学式の時には、顔の傷が無い。
卒業式は?と見回して、中退した、と言っていたな、と思い出す。
会社設立の頃の笑顔にも傷は無く、一番古く残っているのは24歳頃だった。
その少し前の写真を見入る。

(綺麗な人)

REDForceの幹部らと並んで笑う柔らかな金の髪には緩いウェーブ。

「なぁ!シャンクスっこの前、じいちゃんがかっこいい靴、買ってくれたんだ」
見て!とルフィが差し出すスニーカー。
「おいおい、部屋の中に下足持ち込むなよ」
砂が落ちる、とシャンクスはルフィをベランダの方へ誘導した。

向き直った写真の下に、隠すように重ねられた一枚に気付いた。
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