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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第55章 思わぬ再会


ジロッと睨んでくるシャンクスに、ダメだった?と苦笑いする。

 -私、ついて行くくらいできるよ-

体調を心配するシャンクスに申し出ると、ウタは、🌸さんも来てくれるのっ?なら帰る!と嬉しそうに二人を急かした。


「着替えがいるなら、用意しろ」
「え?」
二人とまだいられるならあとはどうでもいい、というように、ウタはソファに寝そべってシャンクスの私物のタブレットで音楽の動画を見ている。
ダイニングの椅子に腰掛けて、諦めた顔で携帯を見ているシャンクス。

「往復で4時間近くかかる。向こうに行ったら、そう簡単に帰れなくなるから、夜はホテル取る」
「帰れなくなる??」
よし、と言って携帯をテーブルに置いたシャンクスに、行けばわかる、と言われて、白のニットワンピースとライトベージュのワイドパンツに着替える。


(とりあえず、着替えは下着だけでいいかな?)
寝室のウォークインクローゼットの一角。🌸用のスペースとして確保されている衣装棚から着替えを用意する。

「🌸」
開けたままだった寝室の扉枠に手をついて、部屋を覗き込むシャンクス。
「海が近いから寒いかもしれん。上着、一枚持って行っとけ」
そういう彼も黒のニットにブラックジーンズへと着替えている。
ロングカーディガンを一枚用意してリビングに戻る。

「ウタ、そろそろ出るぞ」「はーい!」
ウタから受け取ったタブレットをリビングの棚に置き、ウタの荷物と自身の黒のダッフルコートを手にスニーカーを履くシャンクス。

「なんか、シャンクスがおしゃれしてるの、変」
いつもパジャマみたいな格好かスーツなのに、とウタは靴を履きながらじっくりとシャンクスを頭の先からつま先まで見る。

失礼なやつだな、と笑うシャンクスから目を逸らして、今度は🌸を見やる。
全身黒のシャンクスと、柔らかな白系の🌸。
カーディガンを羽織る🌸の髪を襟から出してやるシャンクスを、ウタは、ふぅんと見上げた。
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