依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長
第46章 Heart Beat
意外とヤキモチ焼きなんだね、と少し誂ってやると、子供みたいに拗ねて口を閉ざす。
「🌸もそうなら、まだいいのに」
くるりと背を向け、ぽつりと零す。
「嫉妬してほしいの?」
んー、ゔー。と唸って胡座をかいた足首を掴んで俯く背中。
そっとソファから降りて、膝立ちでその大きな背中に近寄る。
べたに座っている広い背中。
頬と胸をつけて抱きつくと、軽くお腹に回した腕をぐいっと引かれて、腹までをピタリと背中につけた。
左右の肩甲骨の間に頬を当てると、トクトクと心音が耳に響く。
「俺は、嫉妬もするし、羨望もする」
少しぼやけて響く声。
「俺がまだ知らない、もう知ることのできない🌸を知っているやつがいることに腹が立つ。なんでもっと早く出会えなかったのか、なんでそいつが俺じゃないのか苛つく」
そう思ってた、と握った手を擦る。
「元カレだって、ローだって、🎀にさえ。子どもみたいに、いいな、って思う自分がいる」
でも、と振り返り、左手で🌸の右耳に髪をかける。
「今は、🌸みたいに考えられたらいいと思う」
逆も同じようにすると、前髪をかき分けて、狭い額にキスを一つ、落とす。
「すぐには変えられないと思う。仲間であっても、🌸の隣りにいるのが俺じゃないのは、耐えられない」
右のこめかみにキスをして、左の同じ場所にもキスする。
「あまり、苦しめてくれるなよ」
頼む、と少し照れたように笑うシャンクス。
俯いて、はらりと落ちてきた癖っ毛の柔らかい髪をかき上げる。
「写真、どうして破っちゃったの?」
目を逸らそうとしたシャンクスの頬を掴んで固定すると、膝立ちで前に回り込む。
固定された彼は、頬を掴まれたまま胡座の上に🌸を抱き上げた。
🌸の手首を掴むと、顔の傷に重ねた。