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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第7章 突発的加速


広めのバスタブにゆったりと浸かって、スキンケアもヘアドライも終わらせる。

間接照明だけつけている部屋のベッドに腰掛け、携帯を確認した。
さて、とまだなんの履歴もない画面に、先程は、ありがとうございました、とだけ送信する。
(もう寝てるかな...)
画面を消そうとした時、ポン、とメッセージが届く。
-ちゃんとホテルに帰ったか?-
少し震える指先で、無事、着きました。と返信すると、少し話せるか、と誘う文章。

しばらく🎀の寝顔を眺めて思案し、短時間でいいなら、と送ったメッセージに即既読がついて驚いた。

-二人で会いたい-

来れるなら、と送られたURLのラウンジは、宿泊しているホテルの地下で、どうしよう、と振り返る。

スヤスヤと眠る🎀。

自身に眠気が来る気配はまだない。

「長居しなきゃ、大丈夫か」
1時間くらいなら、と返事を送る。

[15分後にラウンジの入り口で]

「15分っ!?」
時間ない、とぐるぐる回って辺りを見渡す。

「えっと、メイク落としちゃったからやり直さなきゃ。
それから着替えて...あ、🎀にメモ...」

部屋の電話の横に置かれているメモに、少し出てくること、起きたら連絡を入れてほしいことを記す。

昼間よりも簡単にメイクを済ませて、充実したアメニティのヘアアイロンで髪を整える。
愛用している藤の香りの香水を振って、明日着る予定だったタンクトップにスキッパーシャツ、ハイウエストのスキニージーンズにオペラシューズを合わせ、手持ち用のショルダーに携帯と財布、ルームキーを入れて部屋を出た。

(大丈夫よ。バーでちょっと飲むだけ)

ノンアルを一杯だけ、と自身に言い聞かせ、エレベータに乗り込んだ。
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