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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第32章 終わった恋のこと❦


ポタ、と自分の前髪から落ちた雫。
胸に背中を預けている🌸の鎖骨に落ちた。
その冷たさにプル、と小さく震えた肩を抱いて、少し深く湯に浸かる。

不意に見上げてきた🌸が、洗いざらしで湿っている前髪に触れ、不思議、とひと束、指に絡める。
「赤い髪から透明な水が落ちてる」
はぁ?とわけが分からず、パサ、と顔にかかる自分の髪を摘んだ。
「不思議も何も、生まれつきの色だからなぁ」
「私もこんなきれいな色だったら良かったのに」
なんの面白みもない、と今度は自分の毛先を見つめて溜息をつく。
「きれいな濡れ羽色だよな」
俺は好き、と細くキューティクルの整った髪に接吻ける。

「白い肌によく映える」
ちゅ、と鎖骨の先の肩に吸い付いて跡を残す。ペロ、と舐めて温かい香りを吸い込む。
「ゔー」「えっ、何?」
ぎゅうっと上身を抱いて唸るシャンクスに困惑する。
「🌸の匂いじゃねぇ」
許せん、という言葉に、あなたが常用しているボディソープとシャンプーですよ、とクスクス笑う。
「🌸がいつも使ってるやつ、こっちにも置いとけ」
「はぁい」
彼のプライペートな空間に私物を置くことが、なんだかすごく恥ずかしかった。

「シャンクスは、かわいいね」
「男が可愛いと言われて喜ぶと思ってんのか?」
だってとても30には見えない、という言葉はより機嫌を損ねそうなので飲み下す。
「甘やかしたくなる」
「...🌸に甘えられるなら悪くはないな」
そういうところが可愛いんだって、と広めのバスタブでくるりと身を反転させて、口角の少し下にキスをする。

湯に浸かっている腰骨の辺りから引き寄せられる。

「あ、待って...ここで?」「体、温まっただろ」
キスと共に腹から上を撫でる温かい手。あ、と口を開けて、血流が良くなって色付いている胸の先端をチロチロと舌で弄ぶ。
「ふぁ」「噛んでやろうか?」
ほんの軽く歯の間に挟む。
「んぁ」下がって逃れようとする🌸を抑えつけて、腹をくっつけて軽く腰を上げる。
「あ、あ、ああっ」
下半身を包む温かい湯。それよりも熱く、とろみのあるところに突き立てる。ぐっ、と腰を掴んで引き寄せると挿入っていく。

「ぐっ、あ、キッツっ」
一切慣らしていない奥の容赦ない締め上げに、強く🌸の体を抱き寄せた。
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