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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第26章 言葉でなくても❦


パンパンと肌がぶつかり合う音に、ずっと続いている喘ぎ声。
幾度も出し入れしているソレが、ドクン、と大きく疼く。
(イ、きそ)
けど、と髪を乱して泣き喘いでいる🌸を見下ろす。
(イかせてぇ)

歯を食いしばって、なお強く突き上げた。
「もう、ダメェ!」イッちゃう!と口走る🌸。
「ああ、イけっ!」より激しく腰を打ち付ける。
ビリッと電撃のような快感。キツく締め上げられたソコに🌸がイッたのだと理解するのと、ドクドクと脈動して吐精する感覚に声が漏れたのはほとんど同時だった。


乾ききった喉で、ゴクリと唾液を飲み下す。
熱が引いたそれが、ズルリと🌸の中から抜ける。
谷間に一つ濃く増えた内出血。首の歯型が案外深く残っていて痛かったかもしれない、と指で撫でる。汗で額に張り付いた前髪を払って気を失っている額にキスをする。
自身の後処理をして、🌸の腰を軽く抱き上げて引き抜いたシャツは意味がなかったようで、布団まで少し濡れていた。確かリビングのテーブルに、と記憶を頼りにティッシュを探す。
身体を整えてやって、なにか着せるもの、と考える。
洋服をしまってある場所は予想つくが、勝手に入るのが躊躇われて、自分のバッグに入れていた白のトレーナーを着せた。自分の体も整えて下着だけ身につけると、しばらく放置状態だったリビングの携帯を確認する。キッチンカウンターに置きっぱなしの🌸の携帯を枕元に置く。

(明日、仕事だよな?)
仕事に規則的なタイムシフトのない立場かつ、自社はフレックス制で決まった出退勤時間を設定していないので、明日、🌸が何時に起きなければならないのかわからない。
マップアプリでここから🌸の勤務先までの所要時間を調べて、自分の携帯に大体の予測時間でタイマーをセットする。
ふあ、と欠伸が出て時刻を確認すると、そろそろ日付が変わる頃。いつもなら余裕で起きている時間だが、流石に疲れた。
ポイ、と携帯を放っていそいそと布団に潜り込んで🌸を抱きすくめる。

はちみつと藤の香りの中に、薄っすらと混ざる海の香りをもっと濃くしようと体を擦り寄せる。
意識のないはずの🌸の腕が軽く背中にかかって、腕の力をより強くした。

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