第3章 守る決意
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杏「もう任務は終わった!この子に用があるのなら俺を通してくれ!!」
杏寿郎が過保護な決意をしてから二週間が経った。
つむぎが少女から女性になるまでは守ろうと決めた杏寿郎は、すっかり厄介なボディーガードと化していた。
「あっ、褒めてくれてただけなのに…、」
杏「すまないが聞こえない!!」
そう言われたつむぎは杏寿郎を軽く睨んだ。
「杏寿郎くん、呼吸の精度半端じゃないよね。もう本当は聞こえるようになってるんでしょ。」
杏「…………………………。」
「ねえ…聞こえるなら私、お家に帰りたいの。」
その言葉に観念した表情を浮かべた杏寿郎がつむぎと目を合わせた。