第3章 守る決意
『鬼殺隊士として行動してる時は女扱いされたくないけど、他は別だもの。』
杏「では何故抵抗しなかった!仕事外であれば君はすぐ口付けを許すのか!」
つむぎはその問いに少し固まり、そして居心地悪そうに文字を書いていった。
『杏寿郎くんが真剣そうだったから。』
それを読んだ杏寿郎は眉を寄せる。
杏「相手が本気なら受け入れるのか。」
「…そ、そういう訳じゃ」
杏「書いてくれ!」
つむぎは再び居心地悪そうにぎこちない動きで文字を書いた。
『今まで男の子に好きって言われたことないから、』
そこで筆が止まる。
杏寿郎は腕を組んだまま首を傾げた。