第3章 守る決意
杏「うむ。ありがとう。誤解が無いように言っておく!今のは君がどれ程甘いか確かめていただけだ!」
「えっ」
杏寿郎はそう言ってから少し首を傾げる。
杏「いや、少しやましい気持ちもあったと白状しておこう!」
「えっ!?」
つむぎは畳に手をつくと身を乗り出した。
「それって杏寿郎くんが私を好きってことかなあ!?」
その言葉に口角を上げた杏寿郎が首を傾げる。
杏「紙に書いてくれ!!」
「え……あ…。」
勢いを失くしたつむぎは先程の質問を書くことが出来なかった。
杏寿郎はその様子に少し首を傾げたが、特に食い下がらずにただ腕を組んだ。
杏「うむ!では続きを話そう!君はやはり甘い!何故抵抗しなかった!女扱いは嫌なのではないのか!俺が止めなければ今頃女として食われていたぞ!!」
「そ、それはっ」
杏「紙に書いてくれ!!」
「あぁもう!」
つむぎは赤くなりながら筆を手に取った。