• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第3章 守る決意





(……このくらいなら…、)




巨漢の鬼ものろく見えたつむぎはパッと飛び出した。




(風車の呼吸、壱ノ型——、)

「晨風翻転ッ!!」




一番初めに作った型、晨風翻転(あさかぜほんてん)にある晨風とは隼のことだ。

その名の通り、目にも止まらぬ程速く長い助走から始まる。

速度と高い攻撃力のある自慢の型だ。


つむぎはさらに肺を大きくさせるとぐっと歯を食いしばって低く飛んだ。

そしてくんっと体を小さく丸めて回転をかけながら鬼の足に刃をかける。




———ギギッ




「…っ」

(通って…!)




———ザンッ




(…あ、危なかった!!)




巨漢の鬼の足は今まで斬った何よりも固く、斬るのにいつもより多い回転が必要だった。




相「五十嵐!!」

「相模さんっ!お願いします!!」


相「ああ!良くやった!!」




相模はそう言うとダンッと地を強く蹴って跳躍する。




/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp