• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第3章 守る決意







そんな会話がなされている頃、何も知らぬつむぎは相模に尊敬の念を抱きはじめていた。




「そんな鬼が…それで壬から一気に庚に…!すごい…!!私も頑張ります!!」


相「はは。でも五十嵐は細いからな…きちんと食べてるのか?」




相模がそう言いながらつむぎの頭をぽんぽんと叩く。


すると、優しい一番上の兄を思い出したつむぎは、相模に好ましい印象を抱いてしまった。




「た、食べてますよ。確かに筋肉は付きにくいですが、きちんと常中もできてますし…。」




それを聞いた相模がきょとんとした顔をする。




相「じょうちゅう?それはどういう、」

———ザリ…




質問の途中、砂を踏みしめる音が響いた。

二人は目を見開くと、すぐ柄に手を遣る。



"それ" はゆっくりと月明かりの中に出てきた。




相「……五十嵐、下がってろ。やっぱり癸の手に負える鬼じゃない。」




/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp