第3章 守る決意
「は、はい!頑張ります!!」
相模はその力んだ声にまた笑い声を上げた。
相「だがまあ、今回は情報収集だって聞いて来たんだろ?なら鬼が出た場合には後ろに下がっていて良いからな。」
「そう、ですが…、」
つむぎは一度視線を落としてからぎゅっと拳を握った。
「あの、でも…っ、鬼が出たら私も戦います!」
その言葉に相模は振り返り、優しく笑った。
相「気持ちは十分伝わった。だが、集められた俺達の階級から察するに癸が討てる鬼じゃない。今回は頼ってくれ。」
そう諭すように言われると、つむぎは居心地が悪くて少し赤くなって俯いた。
「……出しゃばった真似をしてすみませんでした。」
相「気にするな!それより周りに何かおかしな点がないかよく確認してくれ!」
「はい!!」
つむぎは気持ちを切り替えると暗い森の中を見つめた。