第3章 守る決意
相「五十嵐は鬼殺隊に入って間もないのか?」
相模は街外れの森へ向かいながらそう問うた。
問われたつむぎは相模の後ろを歩きながらピッと姿勢を正す。
「はい!今月最終選別を突破したばかりです!任務も実質初めてです!」
つむぎの元気の良い答えに相模は思わず笑い声を上げた。
相「そうか!じゃあ先輩として良いところを見せなくちゃな!」
「学ばせて頂きます!」
つむぎは拳を握って先輩の背中を見つめた。
(私より五つくらい上かな…。杏寿郎くんより体ががっちりしてる…。)
そう思うと先程の杏寿郎を思い出してしまった。
(私が女扱いされるのイヤって知ってるくせに…。)
相「五十嵐、そろそろだ。集中しろよ。」
その声に視線を上げると、いつの間にか森がすぐそこまで迫っていた。