• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第3章 守る決意





———




「じゃあどんな姿なのかも不明なんですね…。」




つむぎは隊士達から話を聞き終えそう呟いた。

一方、杏寿郎はつむぎの走り書きを見ると腕を組んで『なるほど!』と明るい声を出した。




相「ああ。今夜も散って探る予定だった。今夜はそうだな、」




そう言葉を切ると相模はつむぎの華奢な体をちらりと見た。




相「三組に別れよう。釣り合いを考えて煉󠄁獄は長谷川と、五十嵐は俺とだ。」

「はい!!」




つむぎはそう返事をしながら杏寿郎に組分けを教えた。

しかし——、




杏「五十嵐は俺と行動します!!」




つむぎが書いた文を読んだ筈であったが、杏寿郎はハッキリとした声でそう言い放った。


当然つむぎは慌ててしまった。

相手は先輩で、自分達は超が付くほどの新米だからだ。




「…ま、待って、これ読んでってば!」




つむぎは慌てて懐紙を杏寿郎の目の前に突きつけたが、杏寿郎はつむぎの腕を掴んで下ろさせた。

その表情は険しい。



/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp