第3章 守る決意
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杏「つむぎ!鍛錬中すまない!要の言葉を教えてくれるだろうか!!」
つむぎはその言葉を聞くと額の汗を拭い、微笑みながら頷いた。
「もちろん良いよ。要くん、もしかして指令…?」
そう聞きながら同じく鍛錬をしていた杏寿郎に駆け寄る。
すると要は『ソウダ!』と言った。
要「杏寿郎ハ前線ニ立タナクテ良イ!五十嵐隊士ノ任務ヲ補助スルヨウニ!」
「え!わ、私の…?」
そう驚いていると今度は桜が舞い降りて来る。
杏「つむぎ、要は」
「待って、ごめんね。」
つむぎは杏寿郎に手のひらを向けてから桜を腕に止め、脚に括り付けられていた手紙を急ぎ開いた。
「う。」
そこには案の定、お説教の言葉が並んでいた。