第9章 (※)依存
杏(……俺を思い出しながらしているのか。ならば、)
杏寿郎は強気な笑顔を浮かべるとつむぎの掛け布団をバサッと剥ぎ取った。
「………………へ……ぁ…、」
杏「そんな想像をするのなら、俺に触れられるのは満更でもないという事だろう。違うか。」
「え……起きて…たの……?」
杏寿郎は飲み込みが遅いつむぎに焦れてガバッと覆い被さった。
そして赤くなっていっぱいいっぱいになっているつむぎに深い口付けをする。
「…ん゙、ゔ……っ」
息苦しく思ったつむぎが胸を叩いてもしつこくしつこく舌を絡ませる。
つむぎの行為が堪らなく嬉しくて気が昂っていたのだ。
杏「……は、」
杏寿郎は名残惜しそうに口を離すと、今度は笑みを浮かべながら額を合わせた。