• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第7章 二人切り





———『兄と同じように柱を目指し十二鬼月と戦って欲しくない、今のままで十分凄いだろう。』




そう言い聞かせるように言う言葉は純粋な褒め言葉ではない。

つむぎはそれをよく分かっていた。




か「……とにかく上がりなさい。睡眠は取ってきたのか。」




かざみは全く喜ばない娘を見て困ったように眉尻を下げた。

つむぎは屋敷に入りながらこくりと頷く。




「きょう、」




『杏寿郎くんと取ってきた。』と言いそうになって口を手で覆った。




(さすがに…さすがにまずい!!)

か「今日?」
「きょ、今日から任務につきたいから!!」




急いでそう答えるとかざみは再び呆れたように息を吐いた。





/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp