第7章 二人切り
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「一人になっても安静にしててね。」
杏「ああ!早く完治させたいからな!」
つむぎはその元気な声に笑みを返すと、スッと日輪刀をベルトに差す。
杏寿郎はその刀に視線を落とした。
杏「前々から思っていたのだが、君の刀は綺麗だな。刃も君の髪の色と同じ色だろう。」
「それ、鉄穴さんにも言われた。」
杏「それは男」
「鍛冶屋さん。」
杏寿郎は納得した顔をすると、改めて刀を見つめた。
杏「柄も鍔も鞘も凝っている。君の要望だろうか。」
「うん。昔から考えてたから。そう言う杏寿郎くんのだってすごいきれいな刀じゃない。」
そう言われると杏寿郎はにこりと笑った。