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炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第7章 二人切り





(……結局、上書きされてからはずっと優しかったし、変なこともされなかったな…。)




しかし、杏寿郎が退院し、かざみの許可が下りれば同棲生活が始まる。




「………………………………。」




その生活について考えると、隊服のボタンを掛けているつむぎの頬が染まる。




(蝶屋敷とはちがってお屋敷に二人きり。ってなると…、やっぱりたくさん求めてくるのかな……。)




求められる事については好ましく思っていた。

そして、次からは優しく愛してもらえるような気もしていた。




「……二人で暮らせるの、楽しみだね。」




温かい生活を想像したつむぎがそうはにかみながら振り返ると、杏寿郎は少し目を見開いてつむぎを見つめた。


そしてすぐに満面の笑みを浮かべた。




杏「ああ!俺も楽しみだ!そして君が楽しみにしてくれている事がとても嬉しい!!」




その返しにつむぎも目を細めて幸せそうな笑顔を浮かべたのだった。





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