第7章 二人切り

「う、受け取ったって…、そんな……。ただ、しつこいから返すのやめて蝶屋敷に置いてもらってただけだよ…。」

(アオイちゃんからしのぶさんにバレちゃったのかな…。アオイちゃんが杏寿郎くんに渡すとは思えない。きっとしのぶさんが二人で解決するようにって杏寿郎くんに、)
杏「当然だが、面白くないと思っている。何故俺に渡さなかった。俺から返せば良い話だろう。」




そう強く言われるとつむぎは眉尻を下げて幼い顔をした。




「………きょ、杏寿郎くん、たまに……こ…わい、から……。たぶんこのことも知ったら怒ったでしょ…？」




その言葉に杏寿郎はにこりと笑う。




杏「先に言ってくれれば怒らなかったのだがな。」




その穏やかでない笑顔を見たつむぎは喉をこくりと鳴らした。