第7章 二人切り
杏「何かやましい事でもあったのか。」
「ち、ちがう!でも杏寿郎くん過剰反応するじゃん!」
少し間が空いた後、杏寿郎が強引に掛け布団を剥いだ。
「あ、」
杏「過剰かどうか見極めたいので話をしようと言っている。」
そう微笑む杏寿郎の額にはうっすらと青筋が浮かんでいる。
それが酷くならないようにつむぎはおずおずと頷いた。
「その…、リボンを返した後、ここ宛てに手紙が届いたの。アオイちゃんから渡されて…。『あの雰囲気も好ましかった、やっぱりリボンを受け取って欲しい』って。返したんだけど…また届いて……、」
杏「食い下がられて受け取ったのか。」
その言葉につむぎはふるふると首を振る。