第7章 二人切り
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(……はずかしい。)
つむぎは松葉杖を器用に使い、駆け込むように女性用の脱衣所へと入った。
そして、壁に背を預けると松葉杖を手放し、急いで隊服を脱いでいく。
「……やっぱり付いちゃってた…。」
なるべくなら乾いたまま返したかったのだが、褌は白濁液でどろどろになってしまっていた。
つむぎは裸になると褌を手に持ち、風呂の戸までけんけんした。
(女風呂でこれ洗っていいのかな…。)
脳裏に苛ついたしのぶの笑顔が浮かんだが、どろどろのまま返す度胸もない。
つむぎは湯を汲むと褌に掛け、白濁液を洗い落としていった。
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「………ふぅ。」
褌も、 "中" も、綺麗になったのを確認すると、つむぎはようやく湯船に浸かることが出来た。